誰も言わないようだから指摘しておく。
皇室祭祀そのもの身体的なご負担は極めて大きい。
普通のご公務なんて比べものにならない。
まずご潔斎。
かかり湯だから、お若くご壮健でも、お風邪や肺炎に繋がり易い。
ましてご高齢の場合、お風邪も決して油断出来ない。
それからモーニングコートを召されて宮中三殿に向かわれる。
三殿と棟続きのお召し替え用の御殿でお手水の後、
このご装束自体、動きにくく、
更に天皇陛下のご拝礼は、
(立ったまま、又は座ったままの)「
格段に丁重。
「両段再拝」
「起拝」を二度繰り返すご拝礼だ。
起拝というのは、
笏(しゃく)を右手に持ち、
両足を揃えて、両手で笏頭(
目の高さまで上げたら、
これで一拝。
御玉串(おんたまぐし)の場合は、
身体的にはより困難。
正座から立ち上がり、身体全体を使って拝礼をして、
また正座に戻るという、
その起拝を二度繰り返した後、
更に再び起拝を二度繰り返す。
深く頭を下げられる作法を中に挟んで、前段と後段で2回ずつ、
それを、例えば元旦の四方拝なら、
行われ、それから四方の神々を東→
つまり両段再拝(
5回行われる。
たった1度の祭祀でも、
遥かに越える。
しかし、簡略にしたり、ご代拝を立てたり、中止したりするのは、
天皇という地位にとって、
あるほど、
あれば、
お考えだろう。
天皇が「存在」しながら、
常態化することを、
神々(詳しくは皇祖・
行われないで、「
虫の良いことは、陛下には到底受け入れられないはずだ。
もっと言えば、ご自身は国民の為に何のお務めもなさらず、
皇室祭祀を重んじるなら譲位制は欠かせない。